So-net無料ブログ作成
検索選択

あのカラスミ、フグ、鯛の英才教育も嘘? 服部幸應先生は、服部流割烹家元の家系ではない! [グルメ]

「食は三代」なんていいます。
食を司る舌は、その人の代ではダメで、
確立するのに三代の富と時間がかかるという意味だそう。

でも今、名料理人と言われている方の多くが、
三代も続いている裕福な家の方ではないですよね。
ですから上の言葉もそんなに説得力を持たないと言えるのですが…。
漫画「美味しんぼ」でも山岡がそのように反論していた)

去年の2006年11月21日の読売新聞朝刊の
「お品書き」という記事がありました。

これは連載企画で、「有名人の思い出の食」を語るというものです。
有名人の意外な食との関わりを知ることができるので、いつも楽しみにしています。

その日のタイトルは、「カラスミ」。
有名人は、服部幸應(はっとりゆきお)さんでした。

小さな木のまな板の上にのせたカラスミを包丁で切る、
服部先生の写真が添えられていました。

ここで、何が書きたいかと言うと、先日発売された週刊文春に載せられた
料理評論家また服部栄養専門学校校長である
服部幸應さんの経歴を巡る記事についてです。

《料理番組のドン、服部幸應の「家柄」は偽装だった!》
(週刊文春、2007年9月20日号、31頁)
(サイトの見出しにはなっていないよう) http://www.bunshun.co.jp/mag/shukanbunshun/

また9月12日に日刊ゲンダイに掲載された
《詐称疑惑浮上 服部幸應(料理家)を直撃》との記事についてです。
http://news.livedoor.com/article/detail/3308306/
2007年09月15日10時00分。

日刊ゲンダイの取材に対し、
服部幸應さんは、名前と経歴(家系)に関して以下のように答えています。

《「戸籍上の名前は染谷幸彦です。別に隠す意図はなく、ペンネームのようなビジネス上の通称です。
父の染谷栄が『服部道政』という通称を使用していて、学校を引き継いだ30年前から私も使っています。何か問題ですかね?」》

本名は染谷で、服部ではないとご本人が認めています。
ビジネス上の通称というのも、まあいいとしましょう。
そういうこともありますからね。(多くはないでしょうが)

大きな興味は、《「永禄4年(1561年)より続く服部流割烹家元の家系」》かどうかです。
というのは、少なくとも自分の認識としては、服部さんの権威のバックボーンとして、
上のような家系の人であったことがかなり大きいからです。

それについては、《「染谷家と服部家とは血のつながりはありません。父が戦前に服部家の
料理学校を手伝っていた縁で、歌舞伎などの伝統芸能のように“服部”の仕事を代々継承している
という解釈で服部姓を名乗っています。騙しているつもりはありませんが、4年前に服部家の
血筋の人から“おかしい”とクレームがついたので、それ以後は学校のHPに掲載していた
経歴は削除。マスコミの取材でも『服部流割烹家元』という表現は使っていません」》
と答えられています。

まとめると、父上が服部流割烹家元の学校を手伝っていた。
血縁関係はない(おそらく姻戚でもないようですね)。
服部家の人からクレームをつけられた後は、家元との表現は使っていないということですね。
(まとめなくてもわかりますね。失礼)

そもそもこの服部流割烹という存在も、
どれくらいの権威のあるものなのか知りません。
(そうしたものがあることを知りませんでした。
宮中の流れを組む四條流派というのは、見たことも聞いたこともありますが…)

まあそこは追求しないとして、歌舞伎の世界でも、商売の世界でも、
血縁ではない人が、家元や何代目を名乗ることはありますね。
要は、その人の技量、知識が家元としてふさわしいかどうかが一つの要点となります。

それを満たしているとしても、何代目とか家元という権威、正統性を裏付けるためには、
先代や、家の方に認められることが必要ではないでしょうか?

服部家の子孫の方がクレームをつけたということは、それがなかったということですね。

さらに4年前のクレーム以後は、「服部流割烹家元」という表現は使っていない
とおっしゃっています。
しかし、去年の読売新聞の記事では以下のような内容が書かれています。

《服部家は室町時代から続く、武家の出陣料理と作法を教える「服部流割烹(かっぽう)」の家元。
加えて明治時代に祖父が開いた料理学校を、父が継いでいた。》

肩書としては使っていないかもしれませんが、これは、服部先生が、家元の家系ということでは?
父上をさらにさかのぼり、祖父の方(どなたなんでしょう? 茂一氏?)が
料理学校を開いていたんですか?
細かくいえば、またここでも、服部さんの日刊ゲンダイへの答えと整合しませんね。

上記のカラスミの記事は、服部先生が、小さい頃、
父上から薄く切ったカラスミを与えられて食べていたというエピソードを紹介しています。

さらに父上の英才教育についても。
《父は味に厳しかった。例えば、春夏秋冬の季節ごとに、千葉、伊豆、富山、明石、天草など
各地のタイを取り寄せ、「お前、どれが好きだ」。形を見る。色を見る。三枚におろして、何もつけずに
味わい、しょうゆをつけ、次は塩で……。野菜や果物でも同じことをした。後に料理評論家としても
名をはせる“舌”は、この時代に培われた。》とあります。

自分が他の雑誌やテレビなどで知り、聞いた所によれば、
タイの他に各地のフグを毎日食べて、舌を養っていたとも。

これらの英才教育のエピソードも本当なのでしょうかね?

さらに読売の記事にはありませんが、服部流割烹や料理学校を語る時、
必ず持ち出されるのが、カレーライスです。

ご存じですか?
日本でのカレーは、服部流割烹13代家元の服部茂一さんが、
自らの料理教室で教えたのが始まりだと…。
《グルメ豆知識》というサイトの《日本初のカレーライス》について。

《服部幸應氏のお名前で正式にご回答をいただきました。》
そして、中をみると
《「服部流割烹家元」13代服部茂一氏が、明治18年から服部式料理講習会にて、
カレーを教えたのが始まり。》と。
http://www.life-talk.net/other/saying/kako/07_hattori.html

またオールアバウトの記事があります。
2007年6月10日のものです。
《服部津貴子先生が語るオリーブオイルの魅力》http://allabout.co.jp/children/shokuiku/closeup/CU20070610A/

服部津貴子さんは、服部先生の実の妹さんだそうです。
フランス及びスイスの料理学校へ留学ののち、服部流家元に就任されたそう。
その記事のプロフィールでは17代と書かれていませんが、
以前の著書では17代を名乗っておられました。<
その記事をご覧ください。
 
《ちなみにちょっとしたトリビアですが、カレーと服部流割烹はとても関係が深いんです。
なんと、服部茂一さんが服部式料理のお教室でカレーを教えたのが
日本におけるカレー歴史の始まりなんだそうです。 ...
となっていますね。

ところが、オールアバウトの以前の記事には、服部茂一さんの前に
「13代家元の」という修飾があったのです。
(グーグルのキャッシュに残っている)
なぜ「13代家元」が消えたのでしょう。

上の「日本初のカレーライス」の記事も、よく読むと、
《「服部流割烹家元」13代服部茂一氏が》とあり、なんだが妙によそよそしい。

自分の先祖なら、外部にいう場合、一般的に氏はつけないでしょうね。
とすれば、うがった見方をすれば、「先祖だとは言っていませんよ」と
言い逃れできるような表現にしているということでしょうか。
 
料理の評論をするのに、何らかの資格や家系がいるとは思いません。
しかし、学校法人の校長や、食育などで公的な立場にある方が、
誤解を招くような出自、経歴を長年、公にしていたことに関しては、
法的な責任は置いておいても、道義的な責任は免れ得ないのではないでしょうか。

単に使わないというだけでなく、積極的に訂正をしないと、いけないような気がします。
また記事も放置はしないほうがいいのでは…。
(もしかして読売の記事は後に訂正されているのか?)

教訓
権威は思考停止の装置。
権威を信じるな。自己の感覚を信ぜよ。

海老沢泰久氏が、描ききった辻静雄氏の半生。
浅草の和菓子職人の家に生れた辻。
しかし跡を継がず、新聞記者となった。
大阪の料理学校の娘と結婚。
料理に無縁だった男が、どのようにして、
日本に本格的なフランス料理をもたらし、
優れた料理学校を築き上げたのか。
美味礼讃 (文春文庫)
 

nice!(1)  コメント(13)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 1

コメント 13

ピースケ

ブログ拝見させてもらいました。
医師等資格確認検索で試しに検索しましたが
服部幸應、染谷幸彦どちらで検索しても
出てきませんでした。
服部先生のプロフィールには「昭和20年生まれ、東京都出身、立教大学卒。昭和大学医学部博士課程学位取得」と書いてあって
「立教大学医学部」と書いてありませんが
どこの大学の医学部を卒業したのでしょうか?
厚生労働省に問い合わせてみれば
教えてくれるのでしょうか?

厚生労働省の公式HP内の検索システム
ですので信用性はあると思いますが
字体が違うのでしょうか??
疑問です。
↓↓↓↓↓↓↓↓
医師等資格確認検索
http://licenseif.mhlw.go.jp/search/top.jsp

服部栄養専門学校 - 校長プロフィール
http://www.hattori.ac.jp/school/profile/index.html
昭和20年生まれ、東京都出身、立教大学卒。
昭和大学医学部博士課程学位取得。
学校法人服部学園 服部栄養専門学校 理事長・校長/医学博士
by ピースケ (2008-01-05 15:40) 

プースケ

医師と医学博士を混同していませんか?法学部卒=弁護士、とは思いませんよね。あと立教に医学部などありません。文科系の学部を卒業、といっています。
by プースケ (2008-01-05 18:47) 

NO NAME

文章表現が下手で申し訳ない。

日本国内で医学博士課程に入学するためには医学部を卒業し
医師免許取得後でなければ大学院の博士課程には
入学できないんじゃないんですか?

医師免許取得後でなければ大学院の博士課程
に入学できないと認識してましたが
医師免許取得後で無くても大学院の博士課程
入学できるんですか?

昭和大学医学部博士課程で医学博士を取得した言うのは
理解してますがどこの大学で医師免許を取得したのか
疑問に思って質問したしだいです。

医学博士と言うのは医師の上位資格と認識しています。
by NO NAME (2008-01-05 19:38) 

NO NAME

>プースケさん
納得しました。

自己レスになりますが今調べたら
医師の免許を取得して無くても
医学博士になれるんですね。

医学博士とは - はてなダイアリー
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%E5%B3%D8%C7%EE%BB%CE
by NO NAME (2008-01-05 19:59) 

qwerty

>タイの他に各地のフグを毎日食べて、舌を養っていたとも。
服部先生は調理師免許を持っていない事を公言しています。
フグの処理従事免許は都道府県ごとに定められていて
国家資格ではありません。
東京都では条例により調理師免許取得後で無い限り
フグ処理従事免許を取得する事はできません。
当然、東京都のフグ処理免許は持っていないんでしょうね。

何処の市場で購入したフグを調理してたのでしょうか?
疑問の残るところです。
他府県の免許もこの調子なら当然もってないんでしょうね。
フグの調理に当たって、処理免許ならびに処理施設の許認可等
が必要であるというのは国民の周知の事実であり
社会常識とされています。
有毒部位があり調理の方法によっては
殺人、自殺、死亡事故等につながる重大な問題です。

食の第一人者として華々しい経歴、役職をお持ちのようですが
考えさせられる点が多い人物ですね。
全部辞任なさるべきですね。

by qwerty (2008-05-26 13:02) 

qwerty

処理施設の許認可は当然学校に対して、おりてますが
校長がフグの処理免許を持っていないと思われますので
こんな食事会が平気で開催できるんでしょうね。

無毒フグ試食会 「禁断の珍味」肝に舌鼓(毎日新聞)2007/03/13

◇「無毒フグ」の試食会が12日、東京都渋谷区の服部栄養専門学校で開かれた。毒があるとして食用禁止の肝も振る舞われ、研究者ら25人が「禁断の珍味」に舌鼓を打った。
 ◇フグの毒は、餌の貝の毒が蓄積されるからだと提唱する野口玉雄・東京医療保健大教授が主催。人工餌で無毒フグを養殖する業者がトラフグ20尾を提供した。
 ◇お品書きは肝と白子の茶わん蒸し、刺し身で巻いた生の肝など5品。検査で「無毒」を確認したうえ、念のため野口教授が事前に毒味。「ほら、私生きてます」と安心をアピール。【元村有希子】
by qwerty (2008-05-26 13:16) 

NO NAME

料理関係学校経営者として殺人、死亡事故につながる行為の
主催に加わるべきではないですね。
フグの肝の料理提供は食品衛生法第6条2号違反です。

ーーー以下参考リンクです。¥-----

厚生省通知等 環乳 第59号
http://www.fugu.co.jp/fugu_daisuki/siryou.htm
厚生労働省:フグによる食中毒発生について(注意喚起)
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/kanshi/080122-1.html
厚生労働省:フグの取扱いに係る監視指導の強化について
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/kanshi/071226-1.html
Yahoo!検索 - JAS法 表示 フグ
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%EF%BC%AA%EF%BC%A1%EF%BC%B3%E6%B3%95+%E8%A1%A8%E7%A4%BA+%E3%83%95%E3%82%B0&ei=UTF-8&fr=top_ga1&x=wrt
JAS法改定に伴う「産地表示」の義務化
http://www.eonet.ne.jp/~namadu/santihyouji.htm
JAS法改正による「産地表示」について
http://www.fishml.com/uonoryutu/jashou.htm
食品安全委員会:かび毒・自然毒等専門調査会
http://www.fsc.go.jp/senmon/kabi_shizen/index.html
養殖ふぐの危険性
http://www.kyoto.zaq.ne.jp/tomoe/yoshokufugu.html
「大分県食品安全推進県民会議」平成17年度第1回会議
http://www.pref.oita.jp/13900/suishin/kakuho/kengi/h17/1/giji.pdf

by NO NAME (2008-05-26 13:22) 

nikitoki

Business Journal という雑誌の2014年9月24日に《服部栄養学校校長の学校私物化を関係者が怒りの告発 スマスマ協力で大量講師がタダ働き》
http://biz-journal.jp/2014/09/post_6120.html
との記事が掲載されています。そのためかこのブログの記事にアクセスが集中しています。
by nikitoki (2014-09-24 11:12) 

nikitoki

服部幸應さんの長男で調理専門学校「服部栄養専門学校」を運営する学校法人、服部学園の元総務部長が、取引先に水増し請求を繰り返させ、勤務先にあわせておよそ1100万円の損害を与えたとして、警視庁は2015年11月16日、背任容疑で逮捕しました。
by nikitoki (2015-11-16 18:49) 

通りすがり

ビースケさんへ:
彼は医師ではありませんよ。ウィキペディアによると、食に関する論文で昭和大学から医学博士号を取ったようです。また、卒業した立教大学では社会学専攻だったようです。
by 通りすがり (2015-11-17 11:42) 

irukazion

お邪魔いたします。

>ご存じですか?
日本でのカレーは、服部流割烹13代家元の服部茂一さんが、
自らの料理教室で教えたのが始まりだと…。
《グルメ豆知識》というサイトの《日本初のカレーライス》について。

《服部幸應氏のお名前で正式にご回答をいただきました。》
そして、中をみると
《「服部流割烹家元」13代服部茂一氏が、明治18年から服部式料理講習会にて、カレーを教えたのが始まり。》と。

ウィキペディアには服部の名は出ていませんね。
「カレーライス」
https://goo.gl/lELscC

それ以外に「服部流割烹」でググっても(下記リンク先)
https://goo.gl/JSMIWn

ある人達の罪は公に明らかで直接裁きに至りますが、その他の人の場合もその罪はおって明らかになります。(テモテへの第一の手紙5:24)




by irukazion (2015-11-18 13:07) 

nikitoki

2017年5月15日、日刊ゲンダイに《あの人は今こうしている
「料理の鉄人」解説で人気 服部幸應さんは今どうしてる?》
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/205087/1
との記事が出たせいか、このエントリーにアクセスが集まっています。
by nikitoki (2017-05-15 12:06) 

nikitoki

2017年9月2日、TBSの「”あの人”の人生最高レストラン」に服部さんが出演。そのためかこのエントリーにアクセスが集中しています。
http://www.tbs.co.jp/saikourestaurant/archive/
by nikitoki (2017-09-03 20:27) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました