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新潟県山北町で焼畑体験。火入れ、赤かぶの種まき。秋には収穫に行きたいなー。 [旅行]

11日、12日と友達と新潟県に行ってきました。
当初、山形かと思ったのですが、実際には、
県境の町、新潟県山北町でした。

ダイヤ塩、手打ち蕎麦に温泉

前日に突然決まっただけに、現地に行ってようやく、
初めて旅の主目的が焼畑体験であることに気付きました。
(ちょっとは、わかっていたけれど)

新潟日報2007年8月13日に「焼畑フェスタ2007」の記事が。
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=2&newsNo=1848

焼畑って皆さん、多分、小学校や中学校の社会の時間で習ったかと思います。
その土地に生えている木、草を焼き払った後に、作物を栽培するというもの。
熱帯地方で行われている…。

そんな所ではないでしょうか?

実は、日本でも昔からこの焼畑が行われていて、
現在でもこの新潟県山北町(さんぽくまち)、
そしてお隣の山形県鶴岡市の温海(あつみ)地区で、
続けられているんですね。

山北町の「笹川流れ波物語」の中で、
「焼畑文化まるごと体験」について少しだけ紹介されています。
http://www.town.sanpoku.niigata.jp/nami/megumi.html#megumi3_4

焼畑で栽培される作物は、蕎麦、雑穀もありますが、
圧倒的に多いのが、「温海かぶ」もしくは「赤かぶ」と呼ばれる
独特のかぶです。

江戸時代から美味しいことで有名で、漬物にされ、
江戸まで献上品とされていたほどだそう。
「赤かぶ」との名の通り、真っ赤な色。

食感は普通のかぶに比べて、かなりしっかりしていて、
漬物にした時、かりかりこりこりと歯応えが非常に良いのが特徴です。
さらに、味も甘みと辛みが同居しており、これを甘酢漬けにした漬物を、
一度食べ始めると、箸が止まらなくなるほど。

赤かぶは、通常の畑でも栽培されます。
けれども焼畑で育てられたものの方が、味も食感も格段に優れているのだそう。
逆に言えば、きつい斜面で苦労して栽培するものが、平らな畑で栽培したものと、
変わらなければ、わざわざ手間をかけて育てないのでしょうね。

場所は、山北町の山の中、山熊田(やまくまた)という集落。
(現在、集落全部で22戸)
その集落の家が立ち並ぶ場所からすぐ近くの山の斜面です。
(今年の焼畑の広さは6反)
ここは、今でも集落単位で、焼畑が行われている
日本で唯一の場所なんだそうです。

実は、何年か前、お隣の温海を訪れました。
その時は、焼畑には少し早かったため、
火入れ、つまり畑を焼く様子が見られなかったのです。

それ以来、是非、この焼畑の火入れを見たい、体験したいと思っていたのです。
それが今回、ひょんなことから願いがかないました。

火入れは、例年、お盆の頃に行われます。
場所を選び、そこに生えている木を切り、ある程度まとめておきます。
この準備に1週間ほど。(60人役。一人前の人が一日行う仕事量を
一人役といいます。その60人分)
その間、雨が降ってしまうと、木や枝が乾燥せず、燃やしてもうまく
焼けなくて、ダメだとか。

幸いなことに今年は、雨に降られることなく、うまく乾燥したとのこと。

11日、午後2時頃から、ほぼ準備の終わった現場で、最後の仕上げ。
ところどころに残っている下草を鎌で刈り、既にまとめられた
枝の上に集めます。
なお、周囲の林に燃え広がらないように、隣とは何メートルかの
防火帯が設けられ、そこは、下の地面がむき出しになっています。
(規則では防火帯は、10メートルほど)

2時間ほど懸命に草を寄せ、汗を一杯かいた後、
「生業の里」という場所で、地元でとれた山菜、野菜尽くしの夕食。
これが、薄味で上品。
新潟と言えば濃い味と思っていたのですが、
素材の味を引き出す控えめな味付けで正直、驚きました。
この地区は、それが普通なんだそうです。

なお、食事にビールなど酒類はなし。
そのあとの火入れが神聖なものだからです。

6時半ごろから、いよいよ火入れが始まりました。
今年の場所は、△の形になっていて、上から火が入れられます。
火入れ前に、参加者全員が、お清めと無事を祈り、お神酒を頂きました。

このお神酒は、特別醸造の太洋盛。
これが非常にすっきりしていて、思わずお代わりしたくなったほど。
(火入れが終わった後に、たっぷりと頂きましたけれど)

火がつけられたはじめは、それほどでもありませんでしたが、
下の方に移るにつれて、どんどん火柱が大きくなってきます。
同時に、離れていても、熱が迫ってきました。

防火帯をどんどんくだり、その下の平地となった広場で、
火入れの様子を見学。
真っ暗な中に、ゴウゴウと燃える炎。

変なたとえですが、大文字焼きをすぐ近くから見ている感覚。
花火のような華やかさはありませんが、幻想的な趣があります。

白い煙が形を、生き物のように形をかえながら、まっすぐに上に
昇っていきます。
その煙のあとを追うと、空には、無数の星が。
都会では、見られない天の川も。

2時間ほどで、大きな炎は消え、下火になりました。
数人の「寝ずの番」の地元の方を残し、
他の参加者・地元の人は、火入れが無事に終わった
ということで軽く、一杯。

しかし、次の日も朝6時から、種まきのための燃えカスの片付け、
地ならし、そして種まきがあるので、早々に散会しました。

あけて、12日、朝6時から、作業開始。
畑は、真っ白。そして大量の燃えカスが残っています。
昔は、大きな木は薪として使ったので、畑で燃やさなかったとのことですが、
今は、余り使わないので、放置。それが、大量に燃え残っていました。
木ってなかなか燃えないのですね。
炭のイメージがあるので、真っ黒に焼けているのかと思っていたのですが…。
炭は、窯の中で燃やすから完全に燃えるのですね。

燃えカスは、切り株のところや、畑の端に寄せ地面を出します。
完全に燃えた場所は、灰で真っ白。

1時間余りで、下準備は終わり、いよいよ種まき。
小さな袋が渡されました。
そこに小さな赤い種が入っていました。
参加者が横一列になり、種を少しづつ手に取り、
自分の周囲に振りまきながらまいていきます。

10メートルほどすすんだところで用意された種が尽き、
種蒔きは終了。
上に土や、灰をかけたりすることはありません。

後は、ほったらかし。
水をやることもなく、肥料を施すこともありません。
雨が降ると2~3日ほどで芽が出て、
種まきから2ヶ月余りの10月半ばころから、
収穫を迎え、すぐさま、次々と漬物に加工されるのです。
(収穫は、雪が積もり、春になって溶けた後も続くとか。
雪の下でも赤かぶは成長するそう。それもなかなか美味しいそうですが、
漬け込むのは、水が冷たくないと、ダメだとのこと)

種蒔きを2時間弱で終え、朝食。
朝飯前という言葉がありますが、まさにそれ。
一仕事終わった後のご飯って美味しいですね。
ここでも地元で育てられた野菜、山菜などの食材で調えられた
朝食は、まさに健康食のオンパレード。
普段は、朝ほとんど野菜ジュースや果物オンリーですが、
ご飯やおかずを次々とお代わりをするほどでした。
(食事の内容や、生業センター、特産のしな織りについては、
機会があれば別エントリーで)

次の焼畑体験は、収穫がピークになる11月初め。
是非、時間を作って、自分の巻いた赤かぶの収穫、
そして漬け込みをしたいものです。
(自分がまいた場所は、目印で覚えている)

さんぽく生業の里
http://www.iwafune.ne.jp/~sanpokusho/kaiin/nariwai/nariwainosato.html

新潟県岩船郡山北町大字山熊田325番地
TEL・FAX 0254‐76‐2115

さんぱく生業の里

宿泊は、山熊田長期宿泊施設(ビラ・フォレスト)、もしくは民泊。
http://www.town.sanpoku.niigata.jp/kankou/yamakumada.htm



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nikitoki

2018年3月2日、NHK総合の「金曜イチから」《「“プチ移住”の旅へGO!」》《「新潟・マタギの里」では金子貴俊さんがマタギに弟子入りし、豪雪のなか熊狩りを体験する!》
http://www4.nhk.or.jp/ichikara/31/
http://www4.nhk.or.jp/ichikara/x/2018-03-02/21/33494/1070028/
若い人が移住してきているのはいいですね。また訪れたいものです。
by nikitoki (2018-03-06 16:06) 

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