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あのメディチ家の子孫は今、どうしているのか? [イタリア]

ある夜、フィレンツェの話をしていて、
メディチ家のロレンツォについて、
話題が及びました。

皆様、ご存じのようにメディチ家は、
フィレンツェのルネサンスを支えたスポンサー、支援者。
(mecenate。「メセナ」の直接の語源はフランス語の
mecenatですが、元々は芸術家を保護した
古代ローマの高官メセナスからきている)

コジモ・デ・メディチが、15世紀の初めに
フィレンツェの実権を握り、コジモの孫ロレンツォは、
ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロを
庇護し、ルネサンスを推進しました。

そのため、

ロレンツォは、Lorenzo il Magnificoと呼ばれています。
(magnificoとは偉大なという意味。英語のmagnificent)

Yahoo!百科事典《ロレンツォ・デ・メディチ(ろれんつぉでめでぃち)》
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%84%E3%82%A9%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%81/

一通り、そんな話をした後、イタリア人に、
「ところで、今でもメディチ家の子孫はフィレンツェに住んでいるの?」
と尋ねました。

確か公式には、メディチ家の家系は、絶えたはず。

Yahoo!百科事典《メディチ家(めでぃちけ)》
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%81%E5%AE%B6/

ウフィッツィ美術館は、メディチ家のコレクションを展示したもの。
メディチ家、最後の末裔、アンナ・マリア・ルイーザ・デ・メディチの遺言により、
メディチ家の財産は、メディチ家からイタリア政府のものとなり、
その一部であるコレクションを公開しているのです。

直系は絶えたとはいえ、傍系の末裔が残っているのでは?
そう思って質問したのですが、イタリア人は、
「確かいたはず…。うーん。確かワイナリーを経営していたかなー。
次、会うときまでに調べておく」
との答えでした。

自分も気になったので、帰ってきてから、
ネットを検索してみると、なんとこんなサイトが。

《メディチ・ワールド・アソシエーション》
http://www.medici.ne.jp/index.html

こちらは、
《コスタンツァ・デ・メディチ氏を名誉理事として迎え、“メディチ家”の持つ
素晴らしい歴史や文化を日本に伝えると同時に、コスタンツァ氏との太い
パイプを活用し、日本が誇る伝統芸術の発展に向けた支援や、
日本企業との事業企画の推進など、弊社オリジナルの各種企画」を考えている》
会社だとか。

さらに
《コスタンツァ・デ・メディチ氏が保有する商標権の
日本での商品化権及びライセンス権を所有》していると。

ツアーも行なっており、
メディチ家末裔のコスタンツァ・デ・メディチ氏の
自宅での懇親パーティー。(フィレンツェでなくミラノ)
コスタンツァ氏の叔母ロレンツア氏ファミリーが経営する
名門ワイナリー「Badia a Coltibuono訪問」もあるみたいですね。

で末裔云々に関しては、サイトの
《現在のメディチ家について》で、
《コジモ、ロレンツォを祖先としたメディチ家の子孫は、現代も弊社名誉理事
コスタンツァ・デ・メディチ氏を含む6名が継承者として認められています。
このことは、ヨーロッパ貴族社会では公然の事実として、また、近年メディチ研究者
によるDNA調査結果でも正式に認められています。》
だそうです。

家系図もあり。
コジモ、ロレンツォとは別系統の子孫のようです。

http://www.medici.ne.jp/medici/index.html

《近年メディチ研究者によるDNA調査結果》とあるのは、
確か《Progetto Medici》と呼ばれた調査研究だったはず。

これについては、以前、
フランチェスコ1世は毒殺! 愛人から大公妃になった女性
でその一部をお伝えしました。

メディチ家の礼拝堂であるCappelle Mediceeの地下に
葬られているメディチ家一族の49の遺体からサンプルを採り、
DNA鑑定を行なうというプロジェクトです。
(ピサ大学でサンプルを調査)

実は、遺体への調査は、これが初めてではなく、
これまでにも行われています。
(例えば1857年)。

PROGETTO MEDICI
http://www.med.unifi.it/segreteria/progettomedici/news.html

http://www.paleopatologia.it/Ricerca/medici.php

メディチ家の墓をあばく―X線にかけられた君主たち 》(アマゾン)
メディチ家の墓をあばく》(楽天ブックス)

色々と明らかにされているようですね。 

NHKで1991年4月19日にメディチ家について放送。
《NHKスペシャル
マストロヤンニのフィレンツェルネサンス第二回 愛と陰謀 メディチ家の興亡》
http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200999104090130117/

有名な家系の子孫がどうしているかについては、
以下の話を思い出します。

福沢諭吉先生が、《福翁自伝》の中で、
咸臨丸で渡米した際に、アメリカ人にワシントンの子孫に
ついて尋ねた所、いかにも冷淡であった旨、書き残しています。

青空文庫の《福翁自伝》より

ワシントンの子孫如何と問う

 ところで私が不図(ふと)胸に浮かんで或る人に聞いてみたのは外でない、
今ワシソトンの子孫は如何なっているかと尋ねたところが、その人の言うに、
ワシントンの子孫には女がある筈だ、今如何しているか知らないが、
何でも誰かの内室になっている様子だと如何にも冷淡な答で、
何とも思って居らぬ。これは不思議だ。勿論私もアメリカは共和国、
大統領は四年交代ということは百も承知のことながら、
ワシントンの子孫といえば大変な者に違いないと思うたのは、
此方の脳中には、源頼朝、徳川家康というような考えがあって、
ソレから割出して聞いたところが、今の通りの答に驚いて、
これは不思議と思うたことは今でも能く覚えている。
理学上のことについては少しも胆を潰すということはなかったが、
一方の社会上のことについては全く方角が付かなかった。》

http://www.eonet.ne.jp/~log-inn/fukuzawa/fukuou2.htm

貴族社会、階級社会が残っているヨーロッパでも、
一般の国民は、名家の子孫がどうしているのか、
余り気にしていないのかもしれません。
(イタリア人の知り合いに、シチリア貴族がいるが、
一般人にはあずかり知らぬ、貴族の世界があるらしい)

ありゃ、こんな本が出版されていたんですね。
今も残る14の貴族の館、人々を紹介。
メディチ家もあるなー。
フィレンツェ貴族からの招待状》(アマゾン)

《フィレンツェから愛をこめて 山下史路の著作とエッセイ》にも、
上記の本の紹介があります。
http://www.page.sannet.ne.jp/h-yamashita/books2.html

2008年12月13日には、NHKで
《探検ロマン世界遺産スペシャル フィレンツェからの招待状》が放映され、
メディチ家の末裔が出演している模様。
http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200090812140030068/


参考記事
nove da Firenze、2006年2月8日。
《Firenze: riparte il Progetto Medici alle Cappelle Medicee》
http://www.nove.firenze.it/vediarticolo.asp?id=a6.02.08.18.40

  


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nikitoki

テレビ東京系で放送されている《137億年の物語》。5月24日に《ルネサンスの独裁者・メディチ家の物語》に放映。さらに再放送が、5月30日にありました。
http://www.tv-tokyo.co.jp/137/
そのせいで、この記事にアクセスが集まっているようです。

by nikitoki (2014-05-31 10:17) 

nikitoki

日伊国交樹立150周年記念《メディチ家の至宝-ルネサンスのジュエリーと名画》展が2016年4月22日(金)–7月5日(火)、東京都庭園美術館(本館・新館)で開催。
by nikitoki (2016-05-07 23:26) 

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