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自分が普段使わない言葉を言ったと相手に指摘されたら。柳瀬市の参考人招致での証言を聞いて。

2018年5月10日に行なわれた学校法人「加計学園」の
獣医学部新設を巡る元首相秘書官の柳瀬唯夫・
経済産業審議官の参考人招致。

全部見たわけではありませんが、
その証言の中で、個人的にとても
気になった箇所があります。

それは、「首相案件」を巡る質問に対する答え。

柳瀬氏は以下のように答えていました。

「私は普段から『首相』とは使わないので違和感がある」



これは、以前から政治評論家、
官僚経験者などが、指摘していた点です。

すなわち、官邸、中央省庁で働く官僚は、
「総理」は使うが、「首相」は一般に使わない。
なので、「首相案件」とは言わないのではないか
との指摘です。

法令上は内閣総理大臣が用いられ、首相は使われません。
首相は慣例上、通称として用いられるという使い分けが
されています。
(新聞、テレビなどマスコミでは「首相」が使われる)

総理が執務をとる官邸は「内閣総理大臣官邸」ではなく、
慣例上「首相官邸」が使われており、HPにもそう記載されています。
https://www.kantei.go.jp/

しかしその首相官邸のサイトでも、
一般に使われているのは、「総理」であり、
「首相」ではありません。

個人的にこれが気になったのは、
昔の話ですが、取引先との電話のやりとりで、
自分がある言葉を言った言わないとトラブルに
なったからです。

取引先で電話対応したのは、
上司(トップ)ではなく秘書。

その秘書が私とのやりとりをメモにして、
上司(トップ=ボス)に渡したところ、
「こんなことを言ったのか」と激怒し、
私の上司にクレームの電話があり、
対応に追われたのでした。

その言葉や表現を書いてしまうと、
自分や相手方が特定されてしまう
恐れがあるので、具体的に書けないのが
もどかしいのですけれど、その業界に
携わっている者なら、決して使わない言葉、
表現であったのは確かです。

電話を受けた私の上司は、クレームを
受けた時からそのことに気づきました。

電話を終えた後、念のためもう一度、
私にそうした表現、言葉を使ったかと確認。
使っていないと確かめた上で、相手方に出向き
クレーム処理に当たりました。

そして上のような事を縷々説明し、
取引先に納得してもらったとのことです。

これは逆も言えることで、取引先とのやりとりで、
メモを取るときに、相手が言ったそのままの言葉ではなく、
同じような意味ならと、自分が普段使っている表現・言葉に、
自然に書き換えてしまうことがありますね。

例えば、ある会社が、新製品について、
キャッチコピー、説明文などを書いて欲しい
と依頼するとします。

その際、相手方の担当者が、今回の製品は、
「様々な味が1つにはいっていて、
重層的な、複合的なところがポイントです」
「職人が素材を吟味し、調理方法も細かい点まで
気を遣って最適なものを選んでいます」
と言ったとします。

ところが、それを聞いた受け手の側は、
「様々な味、重層的、複雑」
「職人が素材を吟味。調理方法、こだわり、最適」とメモ。

キャッチコピー、ボディコピーに
「複雑」「こだわり」を使ったとする。

しかし相手側は、「複雑」という言葉には、
「いろいろな要素がからみ合ってわかりにくいこと」、
また「こだわり」には、「物事に拘泥する、ささいなことを
気にしすぎる」と言ったマイナスのイメージがあり、
取引先ではどちらも決して使わない言葉だった。

勝手な思い込み、価値観で言い換えてはいけない
という場合ですね。

自分の場合も打ち合わせなどで、
メモをすることが多々ありますが、
出来るだけ相手の言った言葉通りを
書くようにし、自分の理解の範囲で
変更しないことを心がけています。

重要な場合は、依頼内容、打ち合わせ内容を
メールにし、相手側に確認を求めることも。

それでもトラブル、クレームがある。
本当に意思疎通、相互理解って難しいな
と痛感します。

今回の参考人証言を見聞きして、
そんなことを改めて考えました。

〇人によって同じ場面に立ち会っていても、
 立場、興味、価値観により、記憶している
 範囲が全く違っていることがある。

〇そうした記憶の有無、違いをはっきりさせるには、
 細かな事実を尋ねて、答えを得て、または
 得られないものを含め、全体像を積み上げて
 いくしかない。

追記
〇中村時広愛媛県知事は記者会見で、
 愛媛県職員が柳瀬氏と面会したときの
 詳細について語り、受け取った名刺(のコピー)も公開。
 
 その中で、以下のような発言をされています。

《実は、地方では総理ってあまり使われないんですね。
ですから、総理というふうなことを首相という形で
書いた可能性は否定できないと思います。
 でも、我々からすれば、「総理案件」、「首相案件」
というのは、全く同義語として受け止めていますので、
その可能性はゼロではないかなというふうに思います。
ただ、受けた印象、発言については、県庁の立場から
言えば、職員がありのままに書いているというふうに
受け止めていただいた方がいいんじゃないかなと思います。》

《柳瀬元首相秘書官の参考人招致に係る知事記者会見(5月11日)の要旨について》
https://www.pref.ehime.jp/governor/teirei/sonota300511.html
 
相変わらず、総理案件を首相案件と書いた
可能性はなく、職員がありのままに書いている
という認識のようです。

《柳瀬元首相秘書官の参考人招致に係る知事共同取材(5月10日)の要旨について》
https://www.pref.ehime.jp/governor/teirei/sonota300510.html

追記2018年5月12日
ダイヤモンドオンライン
《2018.4.19
「首相案件」はよくある言い方なのに断罪するマスコミの嘘
窪田順生:ノンフィクションライター》
http://diamond.jp/articles/-/167774?page=3

これまでに、「首相案件」と報道した事実あり。
それは、「総理が自身の権限を行使して進めている案件」
といった意味合いで、こっそりと利益供与を図るといった
意味合いはない。

《政治の世界で生きている人々というのは、
「首相がリーダーシップをもって進めている」とか、
「総理の意向を踏まえて」という文言を耳にすると
自動的に、「首相案件」とか「総理案件」という
言葉へと「脳内変換」されてしまうということだ。》
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